中央手術部

手術室領域における臨床工学技士の役割は、医師の指示の下に、麻酔器をはじめとする生命維持管理装置並びに手術関連機器の操作(清潔操作を含む)及び保守点検を行うことを業務とし、またそれらの機器の統括的管理を行う。更に医療機器の専門職として手術室領域における安全性の確保、医療機器関連情報の収集及び他の関係職種へ適正な使用方法等の情報提供を行うことで、安全な医療の確保及び向上に寄与することを目的としています。

中央手術部
手術室では、シリンジポンプや輸液ポンプなどの病院全体で使用される機器をはじめ、疾患や術式に応じた多様なパラメーターを測定する機器(生体モニタや麻酔器など)、電気メスや超音波手術装置、レーザー装置などのエネルギーデバイス、内視鏡装置や顕微鏡など非常に多様な機器が使用されています。これらすべての医療機器を臨床工学技士は操作(清潔操作を含む)及び保守点検の操作やトラブル対応、保守管理などを行っています。また、手術の安全かつ円滑な進行のため医療機器の安全性・信頼性の確保の為、医師・看護師と連携をとりながら医療機器の安全な使用体制を確立しています。
特に近年では、遠隔内視鏡装置(da Vinci)の準備や経カテーテル的大動脈弁置換術(TAVI)の清潔操作や移動型X線透視診断装置(O-arm)などの最先端治療にも力を入れています。

<体外循環装置操作>
心臓血管外科手術を行う際には心臓の動きを停止させるため、人工心肺装置という機械で心臓と肺の役割を
代行します。当院では、人工心肺を必要とする心臓血管外科手術には2名の臨床工学技士がつき、チームの一員
として機器や物品の準備、人工心肺装置や心筋保護液供給装置の操作、体外循環中の循環管理などを行ってい
ます。

<TAVI>
大動脈弁狭窄症患者に対して、従来の大動脈弁置換術より低侵襲な術式として経カテーテル的大動脈弁置換術(TAVI)が注目されています。2013年10月よりEdwards社SAPIEN XTが保険償還され臨床使用できるようになり、当院においても飛躍的に症例が増えてきました。この手術において臨床工学技士は、ステント付人工弁のバルーンへの装着(クリンピング・ローディング)やペーシング操作及び急変時の補助循環対応の外回り業務を行っています。

<Robotic Surgery(da Vinci)>
当院では2012年11月よりロボット支援下前立腺全摘除術を行っており、現在では腎部分切除術や胃切除術も行ってい
ます。臨床工学技士は術前準備、術中の周辺装置の、トラブル対応を行っています。2018年6月よりda Vinciを用いた
弁形成(MICS MVP)を開始しました。


<O-Arm>
手術中においてX線を用い透視画像とCT画像が撮影可能な装置です。
O-Armを使用する手術では、術中CT撮影を行うことでナビゲーションシステムと連動可能となりより安全に手術が行うことが出来ます。臨床工学技士はO-Arm移動補助やナビゲーションシステムの操作などを行っています。