ご挨拶
医療技術の進歩に伴い多様な医療機器が使われる中、臨床工学技士はその操作・管理を担う専門職として誕生しました。当院では35名の臨床工学技士が各診療現場で質の高い医療を支えています。MEセンターを中心に約8,000台の医療機器を一元管理し、生命維持装置も24時間体制で対応、安全な使用環境を確保しています。
技士はMEセンターをはじめ複数部署に配置され、幅広い業務に対応できる教育体制を整えつつ、専門性向上にも努め、資格取得や技術研鑽を重ねています。平成30年には旧臨床工学部と中央材料部を統合し、医療機器と診療材料の一元管理体制を確立。現在は医療の質・安全管理部にも専従スタッフを派遣し、全体として高度で安全な医療の提供に取り組んでいます。
令和7年7月吉日
医療機器部 保健主幹 松尾 光則
医療機器部の理念
医療機器および診療材料の安全を確保しながら、チーム医療の一員を担う人材を育成し、患者様に良質かつ安全な医療を提供します。
医療機器部の方針
■専門職としての髙い知識と技術の習得に努め、高度な先端医療の提供に貢献します
■医療機器や診療材料の適正使用に努め、安心安全な医療を提供します
■病院の経営に参画し、無駄のない合理的な物品管理と供給を行います
当院における臨床工学技士の歩み
・1993年 新病院開設に併せて中央手術部に臨床工学技士3名を配置、人工心肺業務を開始
・1994年 人工腎部に臨床工学技士1名を配置
・2006年 MEセンターを院内開設して医療機器の中央管理を開始
・2007年 臨床工学部を設置して各部署の臨床工学技士を統合
・2008年 血液内科等に対する末梢血幹細胞採取業務を開始
・2009年 不整脈デバイス(ペースメーカ等)業務を開始
・2014年 全日宿直体制を開始、ロボット支援下手術の支援業務開始
・2016年 ハイブリッド手術室配置に伴い、TAVI等の清潔介助業務を開始
・2017年 医療の質・安全管理部に臨床工学技士1名を専従派遣
・2018年 臨床工学部と中央材料部を統合して医療機器部を設置
IVRセンターに臨床工学技士を専従配置
・2020年 カテーテルアブレーション業務を開始
・2022年 重症患者に対する病院間移送の立ち合いを開始
集中治療センター(ICU/CCU)に臨床工学技士を専従配置
内視鏡センターに臨床工学技士を専従配置
・2023年 2交代勤務体制に移行
脳神経外科手術に対する術中モニタリング業務を開始
手術器材物品に対するトレーサビリティ管理を開始
・2024年 医療の質・安全管理部に臨床工学技士2名を専従派遣
スタッフ出身校一覧
・藍野大学
・大阪医専
・大阪ハイテクノロジー専門学校
・川﨑医療福祉大学
・神戸総合医療専門学校
・近畿大学
・京都保健衛生専門学校
・群馬パース大学
・さくら医療福祉専門学校
・純真学園大学
・姫路独協大学
・広島工業大学
病院見学
病院見学は随時受け付けております(※繁忙のためお断りさせていただく場合もございます)。希望される方は下記担当までご連絡ください。
医療機器部(MEセンター)06-6645-2887(直通)担当:松尾、花岡