業務内容

 医療機器部は、中央材料部と臨床工学部が統合され新設された部門です。医療機器部は34名の臨床工学技士と器材の洗浄滅菌管理や医材の物流管理、医療機器の保守管理を主とする委託職員によって構成されています。当部は主にMEセンター、中央手術部、人工腎部、集中治療センター、内視鏡センター、IVRセンター、診療材料室に分かれております。24時間勤務体制を整え医療機器のトラブルや緊急手術などの対応を行っています。また医療安全管理部にも臨床工学技士が所属し、連携を図ることで医療機器の安全な医療機器使用にも力を注いでいます。

MEセンター

主要な医療機器の保守管理は一元的にMEセンターで実施しており、医療機器ライ
フサイクル全般にわたる安全性の担保された管理と医療機器貸出システムを利用し
た効率的な運用に努めています。また、呼吸器パトロールへの参加や医療機器研修
の積極的に開催しています。24時間勤務体制を整えており、万一の医療機器のト
ラブルや心肺蘇生などの緊急措置に対して迅速な対応を行っています。


 

中央手術部

中央手術部で使用される全ての医療機器が臨床工学技士により管理
されており、術中の医療機器のトラブルについても迅速に対応して
います。また、医療機器の導入の過程に関わり、医師、看護師の意見
を集約し、運用面、安全面を考慮した最適な医療機器設備を行ってい
ます

 

 

 

人工腎部

人工腎部には、常時4~5名の臨床工学技士が配置されており、
入院患者の維持透析やアフェレシス治療を行っています。また水質
管理や透析室に配置されている医療機器の点検や管理を行っています。

 

 

 

診療材料室

診療材料室では委託職員によって、病棟、手術室等で使用された器材や
鋼製小物の洗浄・消毒・滅菌を行い、診療現場に常に品質の担保された
物品の供給を行っています。

 

 



IVRセンター

2018年よりIVRセンターにおける臨床工学技士の業務が始まり、
循環器内科を中心に機器操作や治療のサポートに携わるようになり
ました。2020年頃より放射線かや脳神経外科の医療材料の管理や治
療のサポート業務も始め、スムーズな治療が行われるようサポートし
ています。現在では全診療科においてオンコール対応も行っています。

 


不整脈治療

不整脈治療部門では、心臓電気生理検査(EPS)やアブレーション、ペースメーカー               やICD/CRT-Dの植込み・フォローアップに携わっています。

 





内視鏡センター

2022年より内視鏡センターにおける臨床工学技士の業務が始まり、
消化器内科・消化器外科・呼吸器内科・呼吸器外科における内視鏡
センターでの診療補助を行っています。

 



集中治療センター

2022年4月より、集中治療センターにて臨床工学技士が平日日勤帯                     で常駐し、チーム医療の一員として集中治療を支えています。主な                     業務は、人工呼吸器の管理・評価、経肺圧やEITを活用した肺保護                      換気戦略の実施、RSTチームへの参加、HD・CRRT・PE・PMXなど                     の血液浄化療法、ECMOやIABP、IMPELLAなど補助循環装置の操作                     支援、モニタリングシステムの保守、医療材料・滅菌器材の在庫管理、                   他職種向けの機器研修の実施など多岐にわたります。常に冷静な判断                    力と高度な専門知識をもって、患者の安全と治療効果の最大化を目指し、                  質の高い集中治療の提供に貢献しています。


 

健康長寿医科学センター

大阪健康長寿医科学センターは、認知症医療の高度化、                          地域包括ケアモデルの構築、小児・周産期医療の充実、                          さらに先進的な研究と人材育成を三位一体で推進する、                          大阪南部における新たな医療・研究の中核拠点として、                          令和9年に大阪市住之江区に開設される予定です。                             当部からは臨床工学技士を2名派遣し、本院における                           MEセンター業務および診療材料室業務に類似した形で、                          医療機器管理や物品管理業務等を担う予定です。